Close

これは何の部屋でしょう?正解は、元は空き家だった物件に付属する倉庫だ。店舗併用住宅だったため、おそらく在庫品の保管に使われていたのだろう。現在の住人からの依頼でこの倉庫を利用して厨房をつくる計画があり、初めて中を覗いてみた。すると壁一面に、細長い木材がびっしりと打ち付けられていた。何かの用途があったのか、あるいは意匠的なこだわりだったのか、理由はわからない。何もない寂れた空間を想像していたので、いい意味で裏切られた。元の住人の歴史が感じられるこの仕上げを、あえて残し意匠として活かす案が浮上している。建物の個性が生きることで、二つとない空間になる。それこそが、リノベーションの醍醐味であり、楽しみだ。

12.24

出来事を絞り込む

ArchitectureDirectionExhibitionGoodsProductReal estateStudyWorkshop